循環器内科
特色
循環器内科では、心臓疾患や血管疾患の診断および薬やカテーテルなどでの治療を行っています。心臓の病気には主に虚血性心臓病(*1)、心不全(*2)、不整脈(*3)があり、血管の病気には閉塞性動脈硬化(*4)などがあります。またこれらの疾患の原因となり得る高血圧症や高コレステロール血症などの予防的な治療も担当しています。
次のような症状は心臓の病気が疑われますので相談に来てください。
- 胸が締め付けられる。圧迫される。
- 体がむくむ。息切れが強い。息がゼーゼーする。
- 急にどきどきする。
- 失神を起こしたり、一瞬気が遠のく。
外来診療は、平日月曜から金曜までの午前中に行っております。また夜間・休日については救急外来で診察を行います。上記症状が急に出現した場合には、何時でも受診して構いません。
また急性心筋梗塞、急性心不全など重篤な病気については、24時間何時でも治療が行えるよう体制を整えています。
循環器内科の病床は救命救急センターに循環器内科専門病床(CCU)3床と、4階A病棟に一般病床35床(胸部外科 心臓血管分野と共有)があります。常に心臓血管外科と連携をとりながら診療を行っています。
*1 虚血性心臓病(狭心症、心筋梗塞)
動脈硬化で心臓を養う血管(冠動脈)が狭くなる、あるいは閉塞し心臓が働かなくなってしまう病気です。胸痛(胸が締め付けられる感じ、強く圧迫される感じ)が出現します。
心臓アイソトープ検査、冠動脈CTで冠動脈の異常を調べ、異常が疑われた場合には入院しカテーテル検査をおこない、個々に最適な治療を決定します。治療方法には内科的な冠動脈カテーテル治療(風船治療)や、外科的な冠動脈バイパス手術があります。
*2 心不全
原因は様々ですが、心臓のポンプとしての働きが損なわれてしまう状態をいいます。体がむくんだり、息切れが強くなったりすることがあります。心不全をもたらした病気(原疾患)についての精密検査をおこない、それに対しての治療も必要となります。
原因になる病気には虚血性心臓病、心臓弁膜症(心臓を構成する弁の異常)、心筋症(心筋の病気)、不整脈などがあります。
*3 不整脈
脈の打ち方がおかしくなることをいいます。正常な脈は一定のリズムでだいたい1分間に60−100回です。不整脈すべてに治療が必要かというとそうではなく、放置していいものもあります。しかし脈がゆっくりすぎるあるいは、早すぎる場合には心不全、失神、意識消失を来すことがあり、重症なものでは突然死の原因にもなります。また脈の間隔にバラツキを見せる心房細動は脳梗塞の原因となる場合もあります。いずれも適切な治療が必要です。
不整脈の診断には、通常の心電図検査で診断がつかない場合、24時間心電図検査(ホルター心電図)や数日間の入院で心臓電気生理検査を行うことがあります。
*4 閉塞性動脈硬化症
動脈硬化によって足の血管が狭くなったり、つまったりして充分な血液が足に行き渡らなくなる病気です。そのため歩行時の足のしびれや痛みが生じます。重症になると安静にしていても足の痛みを感じ、足の指の先が壊死することもあります。
治療にはカテーテル治療(風船治療)やバイパス手術があります。
スタッフ
田邊 恭彦 | 吉田 剛 | 和泉 大輔 | 薄田 英樹 |
加藤 淳 | 田村 匠 |
「外来診療担当医一覧」こちらをご覧ください。